観劇記録

【近江演劇祭】只今 tada-ima「高輪ゲートウェイ」

只今 tada-ima「高輪ゲートウェイ」-感想-

作・演出:久野奏輝

森本聡生

とても不思議な味わいの作品だった。リフレインして行く物語でも、その中で少しずつ変化が起こって行く。それが何を指し示しているのか。どんどんテープを外して行く演出はとても面白かった。リフレイン構造だったので、2回目、3回目はもっとテンポ良く省くところは省いて行けばもっと緊迫感も出てよかったかもしれない。丁寧過ぎたように思える。狐の嫁入りの解釈も面白かった、

須藤敦史

なかなかシュールな作品で面白かったです。日常系かなと思いましたが、実はオカンの中のお話だったので面白かったです。狐の嫁入りの件のシュールさもなかなかよかったと思いますが、もう少し冒険した作品でも見てみたかったなぁと思いました。
安全圏のシュールだったのかなぁと思いました。テープを剥がす以外にも、そのテープを誰かに貼ったりとかテープ1本で何かしら出来てたと思うので、もっと出来てた作品にはなってたと思ったので、個人的には可能性は沢山あったのに勿体なかったなぁと思いました。

桜田燐

劇が終わってもまだ、頭を悩ませています。それぞれがどのように繋がるのか、少しも見えてきません。最後はお母さんがおかしいで終わりましたが、狐の嫁入り。狐の嫁取り。狐の祝言。色々諸説があるみたく、地方によってもその伝承が少々異なったりだとかそれにより様々な形の言い伝えが存在しているのだとか。タイトルにある高輪ゲートウェイ。来年度の春開業予定の新しくできる駅名らしく、しかしその駅については随分と問題にされているそうな。「高輪」は土地名だと思うが、「ゲートウェイ」は「グローバルゲートウェイ」というプロジェクトから一過性のビジネス的な理由によりとったのではないかという推察もあるらしい。そしてあとに登場したスーツ姿の男女二人。   誰   や   ね   ん   。ビシッと格好をきめているが、精神科とか心療内科の先生…?だとしたら色々と考察が進みはするが。繰り返されているのは日常のなんて事ないシーン。一定の場面になるとスーツ姿の2人が登場し暗転、そこでまた母親が起きるところから、つまり初めからリスタートする。そこで繰り返されるのは何か意味があるのか。その後に原因となるものが存在するのか。自然災害。不慮の事故。交通機関のジャック。テロ。思いつくものはあるが、ならばそれらがタイトルとどう繋がるのか。母親がスーツ姿の2人と相対するシーン。謎も謎。謎が謎を呼ぶ。最後に全てが無くなる舞台、狐の行列?を見る親子。そもそも親子である必要性というのはそこに潜んでいるのか。如何様にも考える余地のある、とても面白い作品だと思いました。

鳥井優

不思議で謎も多くストーリー性に魅了されました暗転し場面が始まりに戻るという所でループ物なんだと気づき!そこから考え考察する時間が面白いのなんの、気づけばあっという間でした。全ての事に意味がありテープを外すシーンも魅力的でした面白かったです。

大川朝也

なんとも掴みどころがないような、はたまた掴みどころがありすぎて逆に掴めないような不思議な劇団さんでしたね。主人公の人はなんらかの精神病を患ってらして、ある1日を繰り返している…んだと思いました(笑)2回目の繰り返しの時には男の人しか出てこなかったということや狐の嫁入りの話をする辺り意味ありげですよね。例えば、あの男の人は夫で、事故など何かしらの理由でいなくなってしまいそのショックで主人公は悲しみで幸せだった日常を繰り返している。つまり晴れたように見せかけて実はずっと雨が降っている。あの男はある種の呪いのようなものでずっと付きまとっている。みたいな!?もうこれ考察じゃなくて妄想の世界です!眠る前の毛利小五郎です!けどここまで妄想を広げられる、人によって色んな妄想ができるお芝居でした。観ていて楽しかったです。あ、あと、お母さんだけトイレ入ったあと毎回手を洗わないの笑ってしまいました。