観劇記録

【近江演劇祭】劇団ここから屋「ロミオはんとジュリエットはん」

劇団ここから屋「ロミオはんとジュリエットはん」-感想-

作・演出 カノチヒロ

森本聡生

シェイクスピアのロミオとジュリエットを関西弁でやるという斬新な作品。明るく楽しく元気な雰囲気だった。軽妙な掛け合いが続いて行き、劇中劇のロミオとジュリエットを関西弁で見せて行く、そんな中で演じている二人の諸問題が浮き彫りになって行く。成績は良くないが明るく元気な女性と、とても成績がいいが少し暗い女性の二人。この成績の良い女性が家庭の問題もあり、大学を通う事を断念するというカタルシス。この舞台が終わったら大学をやめると告げられた元気な女性はショックを隠しきれず、舞台本番に来ないという決断を下す。そしてその後大学をやめた女性と数年後一緒に舞台をやろうと言って幕が降りる。非常に面白かった。強いて言うなれば緩急だろうか。同じ温度がずっと続いている。変化があるようであまり感じられない。もっと振り切って笑いを取れるお話だと思う。笑いのパートが面白ければ面白いほどそのあとの二人のシリアスなシーンが際立つのかなと思った。それとシェイクスピアの中でも一番と言ってもいいロミジュリなので説明のシーンはもっと端的でも良かったのかもしれない。次回公演も楽しみにしています。

須藤敦史

客席の皆さんが結構笑ってましたね。やっぱりそれほど、笑いを取れたのはピンクの子のキャラクターと青の子のツッコミが生きてたりしたり、関西弁というリスキーな言葉を操ってたので、若いのによくやるなぁと思いました(笑)だとしたら、ロミオはんの子とジュリエットはんの子の役を逆転してみたらどうだったのかなぁと気になりました。予測ですが、あの作品の台本は当て書きだったのかなぁと感じました。あと、舞台のあの木の台はなにか意味があったのかなぁ…?と言うところですかね。

桜田燐

ギャグパートがテンポよくしかしがっつりメインストーリーに食いこんでくるその感じをとても面白く見ていました。途中何の劇だったのか見失う場面が個人的にありましたが(笑)お二人の息があまりにもぴったりで見ていて気持ちが良かったです。おふざけシーンのパワーアップの仕方がリズミカルというのでしょうか、ロミオとジュリエットを関西弁で言い始めるところも何だか納得しながら見ていました(言い換えたら確かにそうだなぁと思いながら…)そもそものロミオとジュリエットの本筋をよく知らないのですが、関西弁に訳しながらも二人の家柄だとかお互いに対する感情が見え隠れしていたので一度ちゃんと読んでみようと思います。少し気になったのですが、冒頭しばらくストレッチをしていたので「あれ?筋トレは?」と思わず頭をよぎっておりました。些細なことではありますが…。

鳥井優

テンポよく物語が進んでいく、置いてけぼりをくらうかと思いきやそんな事も無くめちゃくちゃ面白かったです。とても綺麗で素敵な物語でした。僕の住居が関西なだけにロミオとジュリエットの関西弁のシーン等見ていて親近感があり分かりやすく入ってきました。2人の掛け合いや息の良さ、見ていて爽快でした!1つ気になったのが刺激や変化がなく平行に感じました。ずっと一定の空気感で、泣ける場面、笑える場面が伝わらず…切り替えが…といった印象でした。

大川朝也

怒濤のハイテンションコメディ。あのノリ、初めは付いていけなかったけど段々面白くなってきて最後には気づけば普通に笑ってました。エピローグ的な部分も凄くいい感じにまとまっていてストンと腑に落ちるような、キレイで個人的に好きな終わり方でした。あと、これもまた個人的な好みですが、やっぱ僕は関西弁の劇って好きです(笑)関西弁というか、方言というか。僕もバリバリの田舎者で方言野郎なのでより一層自分と劇を近づけてくれるような気がします。方言の持つパワーって凄いですよね。なので当パンでロミオとジュリエットを関西弁でやると読んだときはどんなもんだと思ったのですがとても面白かったです。